愛知県美浜町(みはまちょう)
愛知県美浜町は知多半島南部のセントレアで有名な常滑市の南にあります。
鉄道では名鉄名古屋駅から内海方面行の急行で約1時間で着きます。
車では南知多道路の美浜ICを利用します。名古屋から約55kmです。
町南西部の小野浦海岸近くには和訳聖書発祥の碑があります。
写真は全体像です。なお、翻訳に関わった岩吉、久吉、乙吉の3人の墓石は近くのお寺の境内にあります。
現地にある記念碑には…
岩吉、久吉、乙吉頌徳記念碑
「徳川幕末、回船業で栄えた当小野浦の住人岩吉、久吉、乙吉の三氏は千石船宝順丸に乗船し天保初年頃(1830−2)尾張領からの回送米を積んで江戸に向かう途中暴風に遭遇、一年有余漂流の後カナダに着き、イギリス、アフリカを廻ってマカオに到着、モリソン号で帰国せんとしたが鎖国のために再びマカオに戻った。同地に滞在中、ドイツ人ギュツラフ師について聖書の和訳を助け、1837年5月シンガポールで出版された。これが最初の日本語訳聖書である。聖書の読まれるところ彼等の名は広く伝えられ、世界聖書翻訳史上に残した業績と日本精神文化に及ぼした貢献とは永くたたえられるであろう。
…以下略
頌徳記念碑建設委員会 」
と書かれてあります。
三吉碑
「この人びとは鎖国時代に漂流し、日本の近代に海の外からかかわった。異境の生活は彼らの人間性をより輝かせ、彼らは庶民の魂をもつ最初の国際人となった。三人をつねに支えたものは故郷小野浦の海であった。
文 春名 徹 」
と書かれてあります。
道路をはさんで反対側は小野浦海岸となっており、夏は海水浴でにぎわうスポットとなります。