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袋田の滝


 袋田の滝がある茨城県大子町(だいごまち)は県北部にあります。

 最寄駅の袋田駅まではJR常磐線の水戸駅で水郡線(写真は2007年(H19)まで使われていた車両です)に乗換え、約1時間10分で着きます。
 車ですと、常磐道の那珂ICを降りて、国道118号線を走ります。約40kmです。

 

 

 袋田の滝は別名、四度の滝(よどのたき)とも言われています。
 高さは120m、幅は73mあります。
 滝を間近で見ることができる観瀑台へは有料のトンネルを歩いていきます。
 これらの写真は従来からある観瀑台から写したものです。観瀑台からは下の3段を見ることができますが、いちばん上の段は見るのが困難でした。

 

 

 

 

 

 

 しかし、2008年(H20)9月に新観瀑台が完成し、そちらからは4段全てを見ることができるようになっています。
 これらの写真は新しく出来た観瀑台から写したものです。

 

 

 

 トンネルの入口にある看板には…

  茨城県指定 名勝 袋田瀧
   昭和十五年三月二十七日指定
   管理者 大子町

「範囲 大字袋田字滝本 大北向 月居 野土 地藏堂 町井沢 前山
  前原 川端 カケ山 長瀞 畑ケ中 上ノ台 上ノ台入 峯ノ草
  湯端 湯島 森ノ上 堀切 炭焼場 日向道 沼ノ沢 根柄 町
  片根
    大字小生瀬字小部繰 滝口 陣場 山王下 井戸入 月居坂 吹上
  トオメキ 坂下 二川原 戸ノ内 諏訪前

 袋田瀧は、一般に「袋田の滝」と記名され呼称されている。高さ一二○メートル、岩壁を四段に落下するところから、また弘法大師四度護摩修行の伝説から、別名「四度の滝」とも呼称される。「國中無斐の名瀧なり」「海内一の観望也」といわれ、名所に天狗岩、笈石、飛石、馬洗淵、娵ケ井戸、茶釜淵、蛸ケ淵、カラフト淵が伝えられる。
 春は新緑に映え、夏は落下する水音がこだまし、秋には紅葉に彩られ、冬には静寂な氷結の滝となる。四季折々に変化する滝には、歌僧西行の和歌をはじめ、多くの文人墨客の詩歌ものこされている。
 袋田の滝の成因は、この附近の男体山火山角礫岩層の硬い岩石に対し、滝の上流と下流が侵食されやすい疑灰質の砂岩や頁岩であったため、硬質の火山岩が造滝岩となり、岩層中の四本の大きな節理と断層面への水の流れ込み、滝川の浸食作用により四段の滝が形成されたといわれる。
 滝およびその周辺は景勝の地であるばかりでなく、またこの地特有の植物も生育しており、種類も豊富である。
 主な草本植物には、袋田萱、深山透百合、行者忍辱、岩団扇、岩煙草、岩擬宝珠、熊谷草、雛蘭、羽蝶蘭、山芍花、日光黄萱、岩面高、岩檜葉などがある。

   平成四年七月 大子町教育委員会 」

と書かれてあります。

 

 

 特に秋になると写真のように、このあたりは紅葉がきれいになります。
 右の写真は最寄駅のJR水郡線の袋田駅です。歩くと30分はかかります。無人駅ですがきれいな駅舎です。