旧・群馬県勢多郡東村(せたぐんあずまむら・現みどり市の一部)
旧・群馬県勢多郡東村は県東部にありました。2006年(H18)3月27日に大間々町(おおまままち)、笠懸町(かさかけまち)と合併してみどり市になりました。
鉄道ではJR両毛線の桐生駅でわたらせ渓谷鉄道に乗換え、約50分で村中央の神戸(ごうど)駅に着きます。
車では桐生市からは約40分で着きます。
ここで、あえて郡名まで記しているのには理由があります。
群馬県にはかつて、東村(あずまむら)が3つありました。
吾妻郡東村(あがつまぐんあずまむら)、佐波郡東村(さわぐんあずまむら)、そして勢多郡東村でした。
ですから、ローカルニュースでは○○郡東村と紹介していました。
佐波郡東村は2005(H17)年1月1日に合併で伊勢崎市(いせさきし)に、吾妻郡東村は勢多郡東村と同じ2006年(H18)3月27日に合併で吾妻郡東吾妻町(ひがしあがつままち)になり、3つもあった東村が群馬県から一気に消滅してしまいました。
写真は富弘美術館です。
詩人で画家の星野富弘さんの詩画が展示されています。
星野さんは大学卒業後、県内中学校の教諭になりましたが、2ヶ月後に体操部の模範演技中に落下、肩から下が麻痺してしまいました。
その後、口で詩や絵を描くようになり、たくさんの作品を描きあげています。
長期入院中には病床で洗礼を受けられ、クリスチャンになっています。
富弘美術館は1991(H3)年にふるさと創生資金を使って、使われなくなった福祉施設を改築して開館しましたが、老朽化と手狭になったため、2005(H17)年に隣接地に写真のように新しく建てられました。
外には「土の中の豆」というオブジェがあります。
現地にある案内には…
土の中の豆
「豆の上の棒は、地表面を表しています。
・忍耐して待ち、失望してはならない。
・時がくると芽を出し、葉、更に花を咲かせ、多くの実を結ぶことができる。
・○○苦しみの中に必ず○○の光、新しい命が芽ばえる。(○○部分は写真では読み取れませんでした)
といったことを象徴させたものです。」
と書かれてあります。
案内の豆の中には…
「わたしは
あなたのみおしえを
喜んでいます
苦しみに会ったことは
わたしにとって
しあわせでした
詩篇一一九」
と聖書のことばが書かれています。